SEKIMIKI GROUP

TOPSEKIMIKI COLUMN受け継ぐもの

SEKIMIKI COLUMN

わたしたちの想いを綴ります
TOPSEKIMIKI COLUMN受け継ぐもの

受け継ぐもの

デザイナー/入社歴3年
KEIKO KASHIYAMA

わたしが育ったのは中国地方の山と海に囲まれた田舎町でしたが、 母は洋服が好きでしたし、家で編み物や針仕事をしていたりして、 布を触ることや身なりを整えることはとても身近にあるものでした。

高校生になり、雑誌やテレビの中のファッションの世界に憧れ、 18歳で大阪のファッションの専門学校に進学。 それから大阪・東京でアパレルデザインの仕事を10年ほどやってきました。

そんな私がセキミキ・グループのある福岡に移住してきたのは6年半前のこと。

そのきっかけになったのは、大好きだった母方の祖母の存在でした。
祖母は洋裁が趣味で、よく私や姉にも洋服を作ってくれました。
「カタカタカタ・・」という祖母の足踏みミシンの音、 今でもすぐそこにあるかのように、耳に残っています。
大好きな祖母と過ごした福岡は、私にとって大切な場所。
そんな祖母の体が弱っていくのを見て、福岡への移住を決めたのです。

先日、祖母の荷物を整理していると、数冊のノートが出てきました。
「洋裁ノート」
そう書かれたノートをめくると、 「〇年〇月 優子 夏ワンピース」「〇年〇月 圭子 半ズボン」などの文章とともに、 張り付けられた生地の切れ端と、簡単な手描きのデザイン画がたくさん並んでいました。
姉妹でも違う生地と形をそれぞれ選んで、アクティブな私にはズボンにしようなど、 きっとあれこれ考えて作ってくれていたのだと思います。
懐かしい柄の生地。私のお気に入りでした。

自分自身のルーツを見たような、そんな気がしました。
そんな祖母に育てられた服好きの母。
そして今の私に受け継がれたファッションというキーワード。

今わたしは祖母の家を受け継ぎ、このセキミキ・グループでまた、お洋服のデザインを続けています。

祖母のように、着てくれる誰かのことを考えながら
皆様のお気に入りの一着を作れるよう、これからも頑張っていきます。

デザイナー/入社歴3年
KEIKO KASHIYAMA

入社3年目。
布帛・カットソーのオールアイテムを企画担当しています。 家に帰れば6歳娘の母として子育てにも奮闘中! 旅行と音楽、スポーツ観戦が趣味。